プログラミング初心者が独学で挫折しない現役プログラマーが教える勉強法
プログラミングを独学で始めようと思っても、初心者の方はまず何から手を付けて良いかわからないと思います。
私も今ではC言語、JAVA、ruby、PHPなど、様々な言語を使えるようになりましたが、プログラミングの独学を始めた頃は本当に訳が分からなかったことを記憶しています。
せっかくプログラミングを勉強しようと思っても、学習の手順が悪いと伸び悩み学習がストップしてしまいます。
特に独学の場合、頼れる人が周りにいないことが多いので、なかなか勉強の成果もわからず苦労をすると思います。
今回は一からプログラミングを独学で学習できる、基礎的な実力を身につける勉強法を紹介します。
全く初めての人が、プログラミングを無理なく独学で勉強できるステップになります。
プログラミング未経験が独学で失敗する3つの理由
プログラミング未経験の人が独学で勉強すると、かなり高い確率で失敗してしまいます。
その理由としては、大きく以下の3つのことが考えられます。
- 難しいプログラミング言語から勉強した
- 参考書の選び方が間違っている
- 勉強が継続できなかった
もちろん人によって挫折の理由は様々ですが、今まで独学でプログラミングを勉強しようと思って挫折した人はこうした理由で止めてしまうことが多かったです。
難しいプログラミング言語から勉強した
まずプログラミング未経験の人が失敗する理由として、難しいプログラミング言語を最初から選択してしまうことがあります。
プログラミングと一言で言っても、JAVAやPHPなど色々なプログラム言語があります。
それぞれ特徴があり、プログラマーですら難しいと感じるプログラム言語もあります。
もちろん、やる気があって努力をすれば身につけることは可能ですが、独学で始めるのなら比較的簡単と言われているプログラム言語から始めることをおすすめします。
頭を抱えて辛い思いをしながら勉強しても、プログラミングが嫌いになってしまいます。
最初は初心者でも簡単にできるプログラムから始めることで、徐々にステップアップすることができます。
参考書の選び方が間違っている
これも独学でプログラミングを勉強する人にありがちなのですが、ネットで評価の良い参考書を購入して挫折してしまう人も多いです。
プログラミングの参考書で評価が高いものは、中級以上のプログラマーなどの評価も多く、未経験が読んでもわからないものも少なくありません。
最初の1冊としては、必ず「初心者」や「初めての」といった参考書を選ぶことをおすすめします。
基本がわからない状態で中級以上の参考書を使うと、間違いなく挫折してしまいます。
無理に背伸びをする必要はないので、基礎がしっかり勉強できるものを選ぶようにしましょう。
勉強が継続できなかった
プログラミングを独学で勉強する場合、継続はとても大事なことになります。
センスがあればできるという人もいますが、基本的にプログラミングは日々の積み重ねが一番大事なことになるからです。
これはどの勉強にも当てはまることですが、繰り返し復習をして少しづつ理解することが成長の近道になります。
そのためには自分のレベルにあった参考書を使って、一つ一つレベルを上げていくことに注力しましょう。
プログラミングの独学に必要な勉強時間
プログラミングの独学に必要な勉強時間ってどのくらい?
勉強時間については、残念ながら個人差があると言えるでしょう。
プログラミングの上達に不可欠なものとして、論理的思考能力があります。
この論理的な考え方ができる人の方が、プログラミングの実力は上達しやすいです。
ただだからといって不安にならないでください。
一般的なプログラミングであれば、継続すれば独学でも確実に上達することができます。
最初は難しいと思ったことでも、早い人なら3ヶ月くらいから徐々に理解できるようになっていきます。
3ヶ月もかかるの!?と思うかもしれませんが、私などは理解力があまりなかったので、実力が身に着くまで半年以上苦戦していました。
でもプログラミングを継続していくうちに、ふとした時に論理的思考ができるようになりました。
独学に必要な勉強時間は一概には答えは言えませんが、1日1~3時間を3ヶ月~半年ほど継続すればプログラミングの基礎は理解できるようになります。
※業務で使えるレベルではなく、あくまで初心者がプログラミングとは何ぞや?から脱却するまでの時間です。
プログラミング独学に資格は必要?
IT系の資格としてプログラミング初心者が狙えるものに、
- ITパスポート
- 基本情報処理技術者
があります。
厳密にはもっと色々な資格がありますが、プログラミングであればこの2つがおすすめです。
ではこれらの資格がプログラミングの独学に必要かというと、絶対に必要なものではありません。
確かにIT技術の基礎知識などは身に着きますし、もっていて損はない知識ですが、なくてもプログラミングはできます。
事実、私もプログラマーとして働いていた時、こうした資格はありませんでしたが、なくても困ったことはありませんでした。
ただIT系の資格を否定するわけではありません。
こうした資格を取得している、優秀なプログラマーやSEの方々にもたくさんお会いしています。
もしあなたがIT系の企業に勤めるのであれば、もっていると手当が出ることもあります。
ちょっと話がそれましたが、プログラミング独学に資格は絶対に必要なわけではないが、持っていて損をすることもありません。
もし資格に興味があるのであれば、積極的にチャレンジしてみて下さい!
プログラミング独学は将来を見据えること
プログラミングの独学は、あなたが目指す方向で選ぶ参考書がかわってきます。
WEB系のプログラミングに興味があるのであれば、PHPやrubyなどを勉強するのがおすすめです。
iOSのスマートフォンアプリを作りたいのであれば、Objective-CやSwiftの勉強が必要です。
Androidアプリであれば、JAVAの勉強が必要になります。
このように、プログラミングといっても、目指す方向で選ぶものが異なります。
もしあなたに明確な目標があるならば、それに合ったプログラミング言語を勉強することをおすすめします。
ただプログラミング初心者の場合、方向性が決まっていないことの方が多いと思います。
そんな初心者の方には、個人的にはPHPから勉強することをおすすめします。
PHPはWEB系で利用される言語で、独学でも勉強しやすいプログラム言語になります。
賛否はあると思いますが、PHPを選んだ理由は、
- 全くの初心者でもなんとなく理解しやすい
- プログラムを勉強する環境を作りやすい
この2つを達成できるからです。
PHPは参考書も初心者向けのものが多く、独学で勉強するのにピッタリのプログラム言語と言えます。
PHPの独学については、PHP独学【入門】初心者が始めに行うべき勉強法とWEBプログラミングの将来性も参考にして下さい。
特に将来フリーで活躍したいや、一人でも働けるようになりたい人におすすめです。
逆に銀行などの大きなシステムを構築したいなども目標があるなら、C言語やJAVAの方がおすすめです。
ただC言語やJAVAは初心者が理解することは簡単ではないので、初めての人が勉強するプログラミング言語としてはおすすめできません。
【初心者向け】プログラミング独学の効率的な勉強法
プログラミングを独学で勉強する場合、学習方法で上達の度合いが変わってきます。
残念ながら、プログラミングはただ参考書を読むだけでは上達できません。
自分でコードを書いて、動くものを作れるようにならないとレベルアップできないのです。
まず初心者のプログラミング独学として
- 参考書で作るプログラムが何をしているのかを把握する
- 自分でそのプログラムを応用してみる
この流れで勉強すれば、着実に実力をつけることができます。
参考書で作るプログラムが何をしているのかを把握する
多くの参考書(特にPHPのもの)は、プログラミングの文法の紹介とサンプルを紹介しています。
まずは参考書を読んで、書いてある通りにプログラミングを書いてみましょう。
注意としては、ただ参考書を読んで書いてある通りのプログラミングをするのではなく、それがどんな動きなのか、どうしてそうなるのかをイメージしてみて下さい。
プログラミングで大事なことは、自分が何を作っているのかをイメージして理解することです。
最初は難しいと思いますが、まずは何をすれば動くプログラムが作れるのかを把握してください。
ただ書いてある通りにコードを書くのではなく、一つ一つの意味を理解していき、自分でも最終的に作れるようになることを目指しましょう。
自分でそのプログラムを応用してみる
一通り参考書が終わったら、自分で参考書のプログラムを応用してみましょう。
この時、大事なことは最初に何を作りたいかゴールを見つけることです。
例えばWEBで良くある「お問い合わせフォーム」を、自分で一から作成するなど、ゴールを決めましょう。
作ってみたいものを考えて、それを自分でチャレンジしてみることで、プログラミング能力は飛躍的に上がります。
注意としては、いきなり難易度の高いものではなく、参考書で勉強したことで作れるレベルのゴールを設定することです。
基本的なプログラミングの文法(書き方)を覚えて、自分で実践することができれば、すぐに初心者から中級者になることができます。
初心者のプログラミング独学にパソコンは必須
プログラミング初心者が独学で勉強する場合、絶対に必要なものはパソコンになります。
先ほども解説しましたが、プログラミングは自分で作って動かさないと実力はつかないからです。
そのためにはパソコンは必須になるので、プログラミングを勉強するなら準備をしておきましょう。
パソコンのスペックですが、最低限動けば良いので安いもので十分です。
意外に思うかもしれませんが、プログラミングはエディタ(コードを書くのに利用)があれば作れるのです。
動画編集やゲームをするならスペックの高いパソコンが必要ですが、プログラミング独学であれば中古の1万でもいいのです。
スペックの高いパソコンやMACを買った方がいいなどの意見もあるようですが、それは本格的に仕事でプログラミングをするようになってからでも良いと思います。
初心者のプログラミング独学にスクールは必要か
初心者の方でプログラミング独学にスクールを利用するか迷っている人もいると思います。
私がプログラミングを勉強し始めた頃は、今ほどスクールもなく選択肢にはありませんでした。
現在はプログラミングスクールは増え、初心者への門戸が増えたと感じますね。
さてプログラミングスクールの必要性ですが、以下の悩みがある人ならスクール利用をおすすめします。
- 勉強のやるきがでない
- 独学で勉強しているがプログラムがわからない
- プログラマーとしてフリーや企業で働きたい
まず独学で勉強しているけど、「プログラミングが全くわからない」、「勉強のやる気がでない」のであれば、スクールを利用するのは良い方法だと思います。
スクールであれば、講師がきちんとポイントを教えてくれますし、課題もでるので勉強の必要性に迫られます。
正直、参考書を使っての勉強は、解説がわかりにくいものも多いですし、楽しいものではありません。
プログラミング独学を挫折する初心者の多くは、プログラムはつまらないし難しいと感じて、止めるのではないかと思います。
スクールはこうした参考書のデメリットを解消することができます。
また将来、プログラマーとして働きたいのであれば、スクールを利用するメリットは大きいと言えます。
プログラミングスクールの講師の多くは、実務経験者なので現場のことを良く知っています。
実務に必要なプログラミング能力だけではなく、実際の現場で必要なコミュニケーションなどについても教えてもらえるでしょう。
またフリーで働きたい人にもプログラミングスクールはおすすめです。
プログラミングの技術があれば、WEB系のホームページ制作などの選択肢も出てきます。※ホームページ制作などはHTMLやCSSと言った技術が必要ですが、プログラミングができれば難易度はそこまで高くありません。
大きな企業相手は無理でしょうが、対個人(小さい会社のホームページや個人事業主のホームページなど)ならばフリーで活躍できます。
プログラミングスクールであれば、こうしたホームページ制作の技術も学ぶことができます。
プログラミングを独学で勉強すれば副業も狙える
今は副業解禁の時代になり、プログラミングスキルを使って副業しているプログラマーも多いです。
先ほど説明した個人のホームページ制作や、ワードプレスといったCMSの導入などプログラマーの需要はたくさんあります。
現在はクラウドで仕事を探すことができる時代なので、スキルがあれば個人でも月100万以上稼ぐことは難しくありません。
本業よりも副業の方が稼げてる人も実は多いので、その意味でプログラミングスキルを持っていて損することはないでしょう。
実務である程度鍛えたら、将来的にプログラミングスクールを経営をするといった選択肢もあります。
子供のプログラミング教育義務化もあり、プログラミングの需要は今後尽きることはないでしょう。
またアフィリエイトをしているプログラマーも多く、自分でブログを運営できるのもプログラマーのメリットと言えるでしょう。
辛いイメージが多いプログラマーですが、スキルがあれば企業に属することなく稼ぐことができます。
プログラミング初心者が独学する価値は高い
プログラミングをこれから始めようと思っているのであれば、やる価値はとても高いのですぐに始めましょう。
プログラミング能力はすぐに成果が出るものではありませんが、積み重ねれば誰にでも習得できる技術です。
プログラミングの仕事の幅は広く、家で仕事がしたい主婦や、自分でお金を稼ぎたい人にもおすすめできます。
SEやプログラマーは、将来的にも需要増加が予想されている職業なので、独学で勉強する価値はとても高いと言えます。
ただ簡単にできるものではないので、不安があるならスクールの利用なども検討してみて下さい。
今はネットでも学習できる環境が整っているので、独学だからと不安になる必要はありません。
これからはAIの時代と呼ばれていますが、プログラミング技術があれば、それを使いこなす能力も身に着くでしょう。
常にニーズがあり、自分でも仕事ができる特殊なスキルなので、是非ともチャレンジしてみて下さい!